もくじ

1.犬はスイカを食ベれます!その理由とは?

2.甘いスイカは体に嬉しい栄養も

3.犬にスイカを与えるときの注意点

4.犬にスイカを与えるときのQ&A

5.犬とスイカを楽しもう

犬はスイカを食べられます!その理由とは?

結論として、犬はスイカを食べられます。なぜかというと、スイカには犬にとって中毒の原因となるような危険な成分が含まれていないからです。

スイカは約90%が水分でできており、水分を補給するための食物としても優れています。また、その他にもカリウムやβ-カロテンといった成分が含まれていますが、これらは中毒を引き起こすような成分ではありません。甘さの素となっているのは、ブドウ糖や果糖、ショ糖などで、体内で速やかにエネルギーに変わる成分のため危険性はないでしょう。

スイカに含まれている栄養素について詳しくは後述しますが、スイカには犬に嬉しい栄養が含まれています。ただし、与える際には注意したいポイントもあるので、愛犬が欲しがるからといって無制限に与えるのはやめましょう。

甘いスイカは体に嬉しい栄養も

前述したように、スイカは約90%が水分で構成されています。その他には、以下のような栄養素が含まれています。

 ・カリウム

 ・β-カロテン

 ・ビタミンB1・B2

 ・ビタミンC

 ・鉄

 ・シトルリン

 ・リコピン

特に、ミネラルの一種であるカリウムには利尿作用があり、体内の余分な塩分を排出したり血圧を下げる効果があります。また、β-カロテンは強い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の維持をサポートする栄養素です。

シトルリンは、血管拡張作用があり血流を活性化させて心臓の機能を助けるといった働きがあります。リコピンにも強い抗酸化作用があり、血流を良くする効果も期待できるでしょう。さらに、スイカには食物繊維も適度に含まれているので、健康的な消化をサポートしてくれます。

スイカは犬にもメリットがいっぱい

スイカは犬にとっても良い影響を与える可能性があります。犬にとってのメリットは以下のとおりです。

 ・水分補給

 ・体内の炎症を抑える

 ・高血圧予防

 ・尿路結石の予防

まずは、水分補給です。スイカの多くは水分で構成されており、スイカを食べることで水分を補給できます。犬は人間のように汗をかいて体温を下げることができません。しかし、水分を摂ることで体温を下げることが可能です。ですから、スイカを犬に食べさせることで、熱中症予防としての効果も期待できるでしょう。また、スイカにはβ-カロテンやリコピンといった強い抗酸化作用を持つ成分が含まれているため、体内の炎症を抑えるといった効果も期待できます。

カリウムによる利尿作用によって余分な塩分が体外に排出されやすくなるだけでなく、血圧や血流を健康的に保つ成分も含まれているため、高血圧予防や尿路結石の予防にも役立ちます。

愛犬には元気に長生きしてもらいたいですよね。より愛犬の健康を理解したいという人は、「犬の年齢は人間でいうと何歳?長生きのために気をつけること」をご覧ください。

犬にスイカを与えるときの注意点

前述したように、スイカには犬に嬉しい栄養が含まれており、与えることでいくつかのメリットが得られます。そのため、夏場に与えても構わないのですが、スイカを与える際には注意したいポイントもあります。スイカを与える際の注意点は以下の3つです。

 ・アレルギーに注意

 ・冷たいスイカを与えない

 ・スイカの皮や種を取り除く

それぞれの注意点について、次の項目で見ていきましょう。

 

アレルギーに注意!

まずは、アレルギーです。スイカはウリ科の植物で、同じウリ科の食べ物にはメロンやキュウリなどがあります。以前にキュウリなどのウリ科の野菜や果物を食べてアレルギー症状が見られたという場合には、スイカも同様にアレルギー症状を引き起こす可能性があります。そのような場合には、スイカを与えないように注意しましょう。アレルギー症状は犬によって異なりますが、体を痒がったり皮膚が赤くなるアレルギー性皮膚炎や、下痢、嘔吐などの症状が出るケースが多いようです。

また、花粉症を持っている犬にも注意が必要です。イネ科やブタクサなどのキク科の花粉に対してアレルギー反応を持っている場合、スイカを食べることで口腔アレルギー症状を起こしやすいと言われています。

 

初めてのときは少量から与えよう

今まで犬にメロンやキュウリなどのウリ科の野菜や果物を与えたことがない、スイカを食べるのが初めてという場合には、少量ずつ与えてみましょう。一気に与えてしまうと、万が一アレルギー症状が出た場合に、症状が重くなってしまう可能性があるからです。そのため、食べやすい一口大にカットして、少量だけ与えましょう。

スイカを少し食べさせたら、アレルギー症状が出ていないかを確認しましょう。例えば、スイカをあげた後に体を痒がる様子を見せていないか、皮膚が赤くなっていないか、下痢や嘔吐といった症状が出ていないかなどをチェックします。アレルギー症状が出ていなければ少しずつ与える量を増やして構いませんが、症状が出ていた場合にはすぐに動物病院を受診してください。

 

冷たいスイカはお腹の負担に

スイカを与える際には、冷たいスイカは与えないように注意しましょう。人の場合、「スイカは冷たく冷やした食べたい!」という場合が多いですよね。冷たいほうが美味しいと思って、犬にも冷たいスイカを与えようと考える人もいるかもしれません。しかし、犬にとって冷たいスイカはお腹の負担になります。

冷たくしたスイカはお腹を冷やしてしまい、犬の内臓に負担を与えてしまうリスクがあります。さらに、下痢を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。そのため、スイカをあげる場合は常温のものにしましょう。スイカを冷やす前に切り分けておいて、常温のまま与えることで、犬もお腹に負担をかけずに食べることができますよ。

 

スイカの種や皮は取り除こう

スイカを与える際、種や皮は消化に悪いため取り除いてから与えることがポイントです。人の場合はスイカの種を多少食べてしまっても問題ありませんが、犬の場合スイカの種を消化できません。そのため、種や皮をしっかりと取り除いて、赤い果肉の部分だけを与えます。果肉は柔らかいため、すりつぶしたりする必要はありませんが一口大に切ったほうが食べやすいでしょう。

ただし、種を食べてしまったからといって、すぐに体調が悪くなるわけでもありません。種の中に犬の体に悪影響を与える成分が含まれているわけではないので、過度に心配することはありません。種を食べてしまった場合には、ウンチと一緒に出てくるのを待ちましょう。

犬にスイカを与えるときのQ&A

犬にスイカを与えても大丈夫なことはわかってもらえたと思いますが、いざ犬にスイカを与えようとしたとき、どれくらい食べさせたら良いのかなど悩んでしまうこともあるでしょう。

ここからは、犬にスイカを与える時によく聞かれる質問とその回答をご紹介します。愛犬と一緒にスイカを楽しみたいという人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

どのぐらいの量食べていい?

犬にスイカを与える際に、実際どのぐらいの量を与えても大丈夫なのか不安に思っている人も多いでしょう。スイカを与える量は、犬の大きさや体重によっても異なります。一般的な目安としては以下のとおりです。

大きさ・体重           1日あたりの摂取可能目安                    
小型犬(2~5kg)20g~90g程度
中型犬(6~15kg)100g~150g程度
大型犬(20~50kg)150g~250g程度

この表はあくまで目安なので、体重や体調などに合わせて与える量を調節しましょう。

また、子犬や老犬にはスイカを与えないほうが無難です。子犬の場合はまだ消化器官が発達しきっていない可能性が、老犬の場合は消化器官が弱っている可能性が考えられ、どちらもスイカをうまく消化できないことがあるからです。もし、どうしても与えたい場合はごく少量に留めるようにしてください。

 

スイカでお腹いっぱいにするのはNG

スイカは犬にとってあくまでも間食です。犬にとって良い成分が入っているから、愛犬が喜んで食べるからといってたくさん食べさせるのはNGです。スイカでお腹いっぱいになってしまうと、どうしても食事の量が減ってしまいます。その結果、食事で取るべき栄養を取ることができず、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。スイカはあくまで間食として少量与えるに留めましょう。

犬の健康にはバランスよく栄養を摂ることが大切なので、スイカの果肉を2cm角ほどに切って、おやつとして少量与えてみましょう。

 

腎臓病の犬に与えても良い?

腎臓病の犬に、スイカを与えてはいけません。スイカには、カリウムが含まれています。カリウムは人にとっても犬にとっても必要なものですが、腎臓病などで腎臓の働きが低下していると、水分やカリウムを正常に排出できなくなり、高カリウム血症などを引き起こす可能性があります。

スイカに含まれるカリウムの量は、極端に多いわけではありません。しかし、スイカはついつい食べさせすぎてしまう場合が多いため、腎臓病の犬には与えない方が安心です。

もしくは、かかりつけの獣医師に与えても良いか、与える場合の適量はどの程度かなどを確認してから与えましょう。

犬とスイカを楽しもう

夏の風物詩であるスイカは、犬に与えても問題ありません。季節の食べ物を愛犬と一緒に楽しむことで、よりその季節を楽しむことができるでしょう。大切な家族の一員である愛犬とも、季節ごとにたくさんの思い出を作りたいものです。

ただし、スイカを与えすぎるのはNGです。スイカはあくまでも間食として、少量だけ犬に与えます。愛犬の健康を守るためにも、栄養が偏らないようにするのも飼い主の務めです。摂取量を守って、愛犬と一緒にスイカを楽しみましょう。

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5PM Journal|PETOKOTO

参考URL

https://www.fpc-pet.co.jp/dog/life/16#caption1-1

https://kenko-dog.com/dogfood/watermelon/

https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=65097#s_wrap04

https://wankonowa.com/column/thing/652/

https://www.pochi.co.jp/ext/magazine/2023/07/dogs-watermelon2023.html

https://www.fpc-pet.co.jp/dog/life/16#caption1-1

https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_food/case012.html

https://inunavi.plan-b.co.jp/watermelon/

https://www.hills.co.jp/dog-care/nutrition-feeding/can-dogs-eat-watermelon